自己紹介は難しい

はてなのトップページを見ていたら、週間はてなで自己紹介の特集があった。

自己紹介できるなんてすごいな、と子供のようなことを思った。

 

私は自己紹介が大の苦手である。
高校生のころ、スピーチの本を読んで自己紹介のコツ的なものを記憶した覚えはあるのだが、それにしても下手である。
そもそも、そんな本を読んでいる時点でかなりの苦手意識がある。
私の記憶が正しければ(正しいことの方が少ない)、すみからすみまで読んだその本は、わざわざ近くの図書館で借りたような気がしている。
そのくらい、苦手に思っている。

だいたい、自己紹介なんてものはあてにならない。自分で自分のことを見ると、どうしても歪んだ評価になるに決まっている。そうではない人もいるだろうが、私はそうだ。
歪んだ評価ではなく客観的な評価を入れようと思うとどうしても数字の話になる。身長が何センチで靴のサイズが何センチ。
そんなのを聞いて何が面白いというのだろう。
そりゃ背が高ければそこから話をつなげたりできそうなものだが、見ればわかることなので、口に出して言うほどのことでもない気がする。

かといって、趣味を言うのも難しい。その場にいる人が全く知らないような趣味を口にするのもひけらかしているようで憚られるし、かといってその場にいる人が好きそうなものを趣味というのもおもねっているようなところがある。

世の半分くらいの人がそこそこ知っていて反社会的ではなく、そこそこ素敵な趣味となると、なかなか見当たらない。
と、そこまで考えたところで面倒になり、出身地と「趣味は読書です」などと奥歯にものの挟まったような物言いになってしまう。

そのあとに他人の「嫌味ではないほどオシャレではなく、さらっと笑いを取るような素敵な自己紹介」などがあると悲惨である。
惨めに下を向き、このコミュニティでやっていけるのかと暗澹たる思いに包まれる。

と、いう自己紹介の歴史を経て「もうどうでもいいや」とどんどん開き直ってくる。名前と、「よろしくおねがいします」だけ言えばいいかと思ってくる。
無愛想な人と思われてもいいや、と思ってしまっていた。

と、開きなおっていたら、先日はっとすることがあった。
マツコ会議」を見ていた時のことである。この番組、見ながら録画するくらい好きなのだが、「タカラジェンヌ」を目指す少女たちの取材の回がとてもよかった。
面接でする、自己紹介の練習なのだが少女たちははっきりくっきり名前と学校名、そして何回めの受験かを区切って言うのだ。
これだ、と思った。
「腹痛、155、60オーバー、はじめて」である。
と、ここまで考えて、やっぱり数字を言ってるじゃないかと気づいた。一周戻ってスタート地点である。

自己紹介下手脱却への道は、遠そうだ。
誰か上手な自己紹介の仕方を教えてください。