東京ジャングルを生き延びたい犬の話

TOKYO JUNGLEと出会ったきっかけ

「純粋にサバイバルしたいよぅ!」と駄々をこねていたところ、友人に勧められたので購入。

私も犬。ポメラニアンも犬。きっとうまくいくだろう。

この時は、そう思っていた。

下卑た下心でアマゾンのリンクを貼ったが、PSplus加入者は↓のダウンロード版を無料で入手できる。(2017/11/21現在)

ポメラニアンと、生きていく。

一人だと寂しいので、友人とdiscordで音声チャットしながらゲームを起動。

 チュートリアルで操作等を習う。

ゲームの画面は奥行きのある横スクロールでそこだけ切りとるとドラゴンズクラウンの遊び味に似ているかもしれない。

ゲームの流れは大まかに書くと、

捕食→繁殖→捕食→繁殖

ポメラニアンは強くないので(ふわふわだし)草むらに隠れて不意打ちで他の動物に噛みつくことになる。ゴールデンレトリバーもうまく不意打ちできさえすれば捕食できる。

同じ犬をむさぼる犬の姿は弱肉強食というこの世界のルールを直截的に表している。

むさぼるとぽろん、とあっけなく骨になるのもとても素敵。残さず食べてえらい犬。

まさに犬のアサシンクリードといったところで、私は機嫌よく他の動物を食べた。

犬だって猫だってゴールデンだってウサギだって全部肉であり、この地上の支配者は私だと驕りに驕った。

ポメラニアンは、弱い。

途中、ビーグルを見つけた私は「お、また肉だ」としか思わなかった。

いつも通り噛みついて肉にしてしまおう……と噛みついたが運の尽き。

タイミングをミスして空振り、一転、狙う立場から狙われる立場となってしまった。

これがまだ一匹であれば私にも勝機はあった。

だが、卑怯にもビーグル野郎は群れだったのだ。

ビーグルの群れに取り囲まれた私はなすすべもなく肉となった。

ビーグル、その強さ。

 その後も何度も何度もビーグルに殺された。

ビーグルは何度も何度も私を殺し、肉にした。

群れで襲ってくるビーグル。私の口から何度悪態が漏れたことだろう。

隣の家の犬も怯えて鳴き出す始末。

また、ビーグルをやり過ごせても腹が減って死ぬ、ということもよく起こった。

このゲームでは空腹は近い未来の死を意味する。ぱたりと倒れるポメラニアンを見ながら私はこのゲームでの死を悟った。

 

明日は、勝つ。

そうして私は再戦を近い、コントローラーを置いた。

東京ジャングルは険しい。

それでも、諦めなければまだ生き延びる道はあると信じて。