楽園はここにある~柴犬難民に送る福音~
おおいなる「はじめに」
人間だれしも欲望を持っている。
持っていない人もいるかもしれないが、わたしは持っている。
特に、一日に数十回訪れる「柴犬を摂取したい」という欲望は抗うことが難しく、耐えがたいものである。
今回はそんなわたしと同じく、「一日に数十回柴犬を摂取したい」人向けの記事だ。
実際に柴犬と暮らしているという恵まれた方々はこんな記事など読まずに目の前の柴犬にかまうがよいし、近くに柴犬を飼っている人がいるものはただちに訪れ五体投地しながら「摂取させてください」と懇願すべきである。
今回の記事はそうしたくてもできない、いわば「柴犬難民」におくるものである。
軽度「柴犬難民」向け
軽度「柴犬難民」とは、柴犬を見たいけれど、まだその衝動はGOOGLEで「柴犬」を検索し、「まる」様や「かぼす」様を拝見するとおさまるという程度のものをさす。
そういったものが「まる」様のブログの更新のはざまに見るべきものが、ここにある。
「ドコノコ」である。
ほぼ日の糸井さんの監修で作られたアプリで、近所の柴犬の写真を堪能することができる。
また、犬様や猫が迷子になっている際に手助けできるなど、人間が役立てることもあるので、とりあえずインストールしておくのがおすすめである。
この人間にあふれた社会で犬様や猫が迷子となって困ってしまうのは十分にありえることであり、これを見ている人間はそれに備える必要があると思う。
これを見ている犬様や猫はできるだけ迷子にならないように気をつけてね。
中度「柴犬難民」向け
中度「柴犬難民」は、ドコノコを入れたあげくお気に入りの近所の子の写真が供給されずにうなっているものをいう。
そういう時におすすめなのが、このアプリだ。
遠慮なく、永遠に柴犬と戯れることができる。
スマホアプリなのでいつでもどこでも何度でもである。
さぁ、好きなだけこちょこちょするがいい。
重度「柴犬難民」向け
もうここまでくるとどうしようもない。
だいたいここまでくると、エア柴犬という遊びをし始めることが観測されている。
家の中に柴犬を飼っていると夢想し、そのようにロールプレイングする遊びだ。
一種のTRPGととらえる向きもある。
極限まで達すると、何もない空間に犬のエサ皿を置いて水を入れ、蒸発して水が減ると「水のんでくれてる……」と喜ぶ症状が確認されている。
そんな難民に向けたサービスがある。
そう、Shibe.onlineである。
このサービスはランダムに柴犬の写真を表示するというだけのものだが、
表示される柴犬の写真は群を抜いてかわいい。グーグル検索の上をいくものなど、これくらいのものではなかろうかと、柄にもなく大言壮語してしまいそうになるほどかわいい。
また、酒とともにうつる柴犬が多く、これまで人間と長い歴史をともにしてきた柴犬たちの人生を思って心が温かくなる。
写真はぺージの更新(つまりF5)で更新されるし、これを利用してbotを作ることもできる。
われわれは、ついにここまできたのである。
もう眠れぬ夜に枕を濡らすこともない。
そう、われわれ難民は楽園を手に入れたのである。
ここが、Shibe.onlineこそが楽園だ。
ささやかなる「おわりに」
柴犬は、尊い。
だからこそ、われわれ人間はそれに触れるために努力を怠ってはいけないのだ。